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業界知識

神奈川県の原状回復事情|横浜・川崎エリアの相場

吉野 博

株式会社LinK 代表 / 業界歴約11年 / 原状回復・リフォーム専門

「横浜の物件の原状回復、東京の業者に頼んだら交通費を別途請求された」「川崎の湾岸マンションで塩害による設備劣化が想定より進んでいて、費用が膨らんだ」——神奈川エリアで複数物件を管理されている担当者から、こういった相談をよくいただきます。

結論からいうと、神奈川県の原状回復費用は東京23区と比べて10〜20%程度安い傾向があります。ただし、横浜市内でも都心近郊のみなとみらい・関内エリアと、郊外の旭区・緑区では費用相場が大きく異なります。また、神奈川特有の地形的条件(湾岸の塩害、丘陵地の坂道搬入)が費用に影響するケースがあり、単純に「関東で東京の次に安い」と割り切れない面もあります。

神奈川 原状回復 費用を正確に把握したい管理会社さんに向けて、この記事では横浜・川崎・相模原・藤沢の各エリア別費用相場、東京との費用比較、神奈川ならではの建物事情、そして業者選びの判断基準を解説します。

神奈川県の賃貸市場と原状回復の現状

人口規模と管理物件数——関東第2の市場

神奈川県の人口は約920万人(2025年時点)で、東京都に次ぐ関東第2の規模です。横浜市・川崎市の2大都市に管理物件が集中しており、両市の賃貸住宅戸数は合計で100万戸を超えます。

管理物件数が多いということは、退去・原状回復の件数も多いということです。特に川崎市は東京都との境界に位置し、単身者・DINKS向けの賃貸需要が旺盛で、年間の退去件数も高水準で推移しています。

担当者から聞く課題で最も多いのは、「東京の業者に頼むと割高になるケースがある一方で、地元の神奈川業者の選択肢が把握しきれていない」という問題です。神奈川には独自の管理業者・施工業者のネットワークがありますが、東京の業者と比較しながら適正な発注先を選ぶ基準が明確でない管理会社さんが少なくありません。

原状回復の費用相場を把握する基本については原状回復の費用相場と内訳ガイドで詳しく解説しています。

神奈川の賃貸エリアを4つに分けて考える

神奈川県の賃貸市場は、大きく4つのエリアに分けて考えると整理しやすくなります。それぞれ物件の特性・築年数の傾向・費用相場が異なります。

横浜市(東部〜都心エリア): みなとみらい・関内・横浜駅周辺は設備グレードの高いマンションが多く、費用相場は東京23区の城南エリアに近い水準になります。港北区・鶴見区などの東部エリアは単身〜DINKS向けが中心で、クロス(壁紙)張替えとCF(クッションフロア)交換が原状回復の主要工事になります。

横浜市(西部〜郊外エリア): 旭区・瀬谷区・緑区・青葉区など、横浜市西部・北部の丘陵地帯エリアは、ファミリー向けの戸建て賃貸・大型マンションが多い特徴があります。坂道の多い地形から、資材の搬入・搬出に制約が生じるケースがあります。

川崎市: 川崎区・幸区・中原区など東部の川崎市は、東京都との隣接エリアとして単身者需要が高く、物件の回転が速い傾向があります。川崎区の湾岸エリアは塩害による設備劣化が問題になることがあります。

相模原市・藤沢市・横須賀市など: 都心からの距離があり、家賃水準は横浜・川崎より低め。原状回復費用の相場も全体的に抑えられていますが、東京の業者が対応する場合に交通費が発生しやすいエリアです。

エリア別の原状回復費用相場

横浜市の相場感

横浜市は面積・人口ともに神奈川県内最大で、エリアによって物件の性格が大きく異なります。以下は、LinKが対応してきた現場の感覚をもとにした費用の目安です。

間取り 横浜東部〜都心の目安 横浜郊外の目安 主な工事内容
1K 4〜6万円 3〜5万円 クロス張替え、CF交換、クリーニング
1LDK 6〜10万円 5〜8万円 同上+建具補修
2LDK 10〜18万円 8〜14万円 各室クロス、床材交換、水回りクリーニング
3LDK 15〜25万円 12〜20万円 全室対応+設備補修

みなとみらい・関内・横浜駅周辺のマンションは、設備グレードが高い物件が多く、タンクレストイレ・システムキッチン・床暖房などが含まれる場合は費用が上振れします。一方、旭区・瀬谷区など郊外エリアは家賃水準が低めで、費用相場も抑えられる傾向があります。

費用幅は入居年数・損傷度合い・業者の中間マージン構造によって変動します。経年劣化と原状回復の考え方も合わせて確認してください。

川崎市の相場感

川崎市は東京都大田区・世田谷区・多摩区に隣接しており、東京都内と変わらない生活圏を形成しています。川崎区・幸区など東部エリアは単身者向けの物件が集中し、退去件数も多くなります。

間取り 川崎東部(川崎区・幸区)の目安 川崎北部(麻生区・多摩区)の目安 特記事項
1K 3〜6万円 3〜5万円 湾岸エリアは塩害リスク(後述)
1LDK 5〜9万円 5〜8万円 川崎区は工業地帯隣接物件も
2LDK 8〜15万円 8〜14万円 築15〜25年の物件が中心
3LDK 13〜22万円 12〜20万円 麻生区はファミリー向け分譲賃貸が含まれると高め

川崎市の注意点は、川崎区・幸区の湾岸エリアと、北部の麻生区・多摩区では物件の性格が大きく異なる点です。湾岸エリアは塩害による金属部品・建材の劣化が進みやすく、退去時に想定外の費用が発生するケースがあります(詳しくは後述)。

相模原市・藤沢市の相場感

相模原市・藤沢市は横浜・川崎よりも都心からの距離があり、家賃水準は全体的に抑えられています。原状回復費用の相場も神奈川県内では低め傾向にあります。

間取り 相模原市の目安 藤沢市の目安 特記事項
1K 2.5〜4.5万円 2.5〜5万円 藤沢は湘南エリアで海風影響あり
1LDK 4〜7万円 4〜8万円 相模原市は政令市で物件数も多い
2LDK 7〜12万円 8〜14万円 下地補修が必要な築古物件が増える
3LDK 11〜18万円 12〜20万円 ファミリー向けで絶対額は大きい

藤沢市・茅ヶ崎市・鎌倉市などの湘南エリアは、海沿いの物件では塩害・湿気の問題が発生しやすく、横浜の湾岸エリアと同様の注意が必要です。

東京23区との費用比較

神奈川は東京より10〜20%安い傾向

神奈川県主要エリアの原状回復費用は、東京23区と比較して全体的に10〜20%程度低い傾向があります。ただし、川崎市東部(川崎区・幸区)や横浜市の都心近郊(みなとみらい・関内)では、東京と差がほとんどない物件も存在します。

工種別の費用比較(東京23区 vs 神奈川)の目安は次のとおりです。

工種 東京23区の目安 神奈川の目安 差の目安
クロス(壁紙)張替え 900〜1,300円/m² 800〜1,100円/m² 10〜15%低め
CF(クッションフロア)張替え 2,800〜4,500円/m² 2,500〜4,000円/m² 10〜15%低め
ハウスクリーニング(1K) 18,000〜35,000円 15,000〜30,000円 10〜20%低め
ハウスクリーニング(2LDK) 35,000〜60,000円 30,000〜55,000円 10〜15%低め

東京23区の費用相場の詳細については東京23区の原状回復事情と費用相場の解説記事を参照してください。

「神奈川だから安い」が成立しないケース

一方で、神奈川だからといって必ずしも安くなるわけではありません。以下の状況では東京と同等か、場合によっては高くなるケースもあります。

みなとみらい・関内など高グレード物件: タワーマンションや分譲賃貸物件は、設備グレードが高く、原状回復費用も東京都心と同等水準になることがあります。

東京の業者に頼む場合の交通費: 神奈川に拠点を持たない東京の業者が対応すると、「出張費」「交通費」が別途発生することがあります。相模原市・小田原市・横須賀市など都心から距離のあるエリアでは、交通費だけで1〜3万円が加算されるケースも。見積もりの段階で交通費の扱いを必ず確認してください。

業者の中間マージン構造: 費用を最も大きく左右するのは、業者の中間マージン構造です。神奈川の業者でも多重下請け構造を持つ業者では、東京と同等かそれ以上の費用が発生することがあります。業者の中間マージン構造の解説記事で詳しく解説しています。

神奈川特有の建物事情と原状回復への影響

湾岸・臨海エリアの塩害問題

神奈川県最大の特徴のひとつが、横浜・川崎の湾岸エリアにおける塩害です。東京湾に面した川崎区・鶴見区・神奈川区の臨海エリア、横浜港周辺のみなとみらい・山下町エリアでは、潮風(塩分を含んだ海風)が常時吹き込む環境にあります。

塩害が原状回復に与える影響は、具体的に次のとおりです。

金属部品の錆び・腐食の加速: 窓のクレセント錠(鍵)、ドアヒンジ(蝶番)、カーテンレール、タオルバー、蛇口などの金属部品が通常より早く錆びます。湾岸エリアの物件では内陸部と比べて3〜5年早く部品交換が必要になるケースがあります。退去時にまとめて複数箇所を交換すると、金属部品だけで2〜5万円の費用が加算されることもあります。

エアコン室外機の劣化: 室外機は塩分を含む外気に常時さらされるため、フィン(放熱板)の腐食が早く進みます。室外機の腐食が進むと冷暖房効率が落ち、最終的には交換が必要になります。交換費用は機種によりますが、5〜15万円程度が目安です。エアコン関連の費用についてはエアコンの原状回復費用と管理会社の判断基準を参照してください。

窓サッシ・共用部の劣化: アルミサッシの塗装剥がれや、ステンレス手すりのくすみ・腐食が内陸部より早く進みます。これらは入居者の負担範囲外のことが多いですが、退去時に発見して対処が必要になる場合があります。

湾岸エリアの物件を管理している場合は、入居前の現況確認(現状記録)を丁寧に行い、「塩害による劣化を通常使用の範囲として認識している」という記録を残しておくことで、退去時の負担判断がスムーズになります。

丘陵地・坂道物件の搬入コスト

横浜市の特徴的な地形のひとつが、丘陵地に広がる坂道の多い住宅街です。保土ケ谷区・旭区・磯子区・金沢区・栄区などのエリアには、平坦な場所へのアクセスが困難な物件が多く存在します。

こうした物件では、原状回復の施工時に次のような制約と追加コストが発生することがあります。

資材の搬入・搬出の困難さ: 狭い坂道にトラックを止められず、資材を手作業で運ぶ距離が長くなる場合があります。フローリング材・石膏ボード(クロス下地)などの重量物は、搬入に余分な人工(にんく=作業員の工数)が必要になります。追加人工として1〜2万円程度が加算されるケースがあります。

駐車スペースの問題: 路肩が狭く、工事車両を近くに止められないエリアでは、駐車場代や駐車禁止区域への配慮で作業効率が落ちます。

エレベーターなし物件の上層階: 丘陵地の低層アパート(エレベーターなし)の上層階では、階段搬入の工数が費用に影響します。4〜5階の物件では搬入費用が1〜1.5万円程度追加になるケースがあります。

見積もりの段階で物件の立地条件(坂道の有無・駐車環境・エレベーターの有無)を業者に伝えることで、後出しの追加費用を防ぐことができます。現場確認を無料で行う業者であれば、こうした立地条件を事前に把握したうえで見積もりを出してもらえます。

横浜・鎌倉エリアの古い建物特性

横浜市には、開港以来の歴史を持つ古い建物が多く残っています。元町・山手・関内・伊勢佐木エリアには、築50年以上の物件が今も賃貸物件として運用されているケースがあります。また鎌倉市・逗子市・三浦市など、観光地・住宅地として人気のエリアにも築古物件が一定数存在します。

築古物件の原状回復では、クロス張替えの際に下地の状態が想定外に悪いことがよく起きます。石膏ボードが水分・経年で脆化しており、クロスを剥がすと下地に穴が開くケースや、以前の施工で薄いクロスを重ね貼りしており、はがすと下地ごと崩れるケースがあります。

現場確認なしの写真見積もりでは、こうした状況を正確に把握することはできません。築古物件への発注では、必ず現場確認を前提とした見積もりを求めてください。

地元業者と都内業者の使い分け

神奈川に拠点を持つ業者と東京の業者の差

神奈川エリアで原状回復を発注する場合、「地元の神奈川業者」と「東京に拠点を置く業者」のどちらを選ぶかは、費用と品質の両面で重要な判断です。

地元業者のメリット: 交通費が発生しにくい(または無料)。エリアの特性(塩害・坂道物件など)を熟知している。現場確認の対応が速い。

地元業者のデメリット: 選択肢が限られる。対応できる工種が限定される場合がある。費用の透明性が低い業者も存在する。

東京業者のメリット: 競争が激しく、費用が下がっているケースがある。対応できる工種の幅が広い。

東京業者のデメリット: 交通費・出張費が発生するケースがある。神奈川特有の地形・建物事情に不慣れな場合がある。

最終的に重要なのは「地元か東京か」ではなく、「中間マージンの構造はどうか」「現場確認を前提に内訳付き見積もりを出せるか」という点です。これはどちらの業者でも確認すべき判断基準です。

業者選びの詳細な判断基準は管理会社が原状回復業者を選ぶ7つの判断基準で詳しく解説しています。

相見積もりは「内訳付き」で比較する

複数業者に見積もりを依頼する際は、必ず「工種・数量・単価の内訳を記載してください」と伝えてください。A社が「原状回復一式 10万円」、B社が「クロス3.2万円・CF2.1万円・クリーニング1.8万円・合計7.1万円」という内訳で提示している場合、単純に金額を比較することはできません。

内訳付きで比較することで、「どの工事に費用をかけているか」「どの工種の単価が高すぎるか」が明確になります。一式見積もりしか出せない業者は、費用の検証ができないという意味で発注先として避けることをお勧めします。

相見積もりを効果的に活用する方法については相見積もりの正しい取り方と比較方法で解説しています。

LinKの神奈川エリア対応について

LinKは関東一都三県を対応エリアとしており、横浜市・川崎市をはじめとした神奈川県主要エリアの物件も対応しています。60社以上の専門家ネットワーク(クロス職人・床職人・設備業者等)から、現場に最適な職人に直接発注する体制のため、中間マージンが発生しない構造になっています。

湾岸エリアの塩害対応、丘陵地物件の搬入制約、築古物件の下地補修など、神奈川特有の事情にも現場確認を通じて対応しています。見積もりは工種・数量・単価の内訳付きで無料でお出しします。「費用感だけ知りたい」という段階でも対応していますので、お気軽にお問い合わせください。

他エリアの費用相場については、千葉県の原状回復事情と費用相場埼玉県の原状回復事情と費用相場も参考にしてください。

よくある質問

Q. 神奈川県の物件でLinKに発注した場合、交通費は発生しますか?

A. 横浜市・川崎市を含む神奈川県主要エリアは対応エリア内のため、現場確認・施工ともに別途交通費はかかりません。相模原市や横須賀市・三浦市など一部エリアは確認が必要な場合がありますので、物件の住所をお知らせいただければ対応可否を即日お伝えします。

Q. 川崎の湾岸マンションで塩害が疑われる場合、どう対処すればいいですか?

A. まず現場確認で実際の劣化状況を把握することが先決です。金属部品の錆び・エアコン室外機の腐食・サッシの塗装剥がれなどを確認し、入居者負担と建物の経年劣化(オーナー負担)の範囲を整理します。塩害による劣化は「通常の経年劣化より進んでいる」という認識のもと、国土交通省ガイドラインに基づいて費用負担の判断を行うことが基本です。費用負担の考え方については国土交通省ガイドライン準拠の原状回復費用まとめを参照してください。

Q. 横浜市の丘陵地エリアの物件でも対応できますか?

A. 対応可能です。旭区・保土ケ谷区・磯子区・金沢区など、坂道の多いエリアの物件にも対応しています。搬入条件(駐車スペース・坂道の勾配・エレベーターの有無)は現場確認で事前に把握したうえで、搬入費用を含めた内訳付き見積もりを提出します。後出しの追加費用が発生しにくい体制を取っていますので、まずは物件の所在地とともにご相談ください。


神奈川県の物件の原状回復もLinKにご相談ください。横浜・川崎エリアに対応、内訳付きの見積もりを無料でお出しします。

株式会社LinK / 代表取締役 吉野 博 原状回復・リフォーム・リノベーション 関東一都三県対応(東京・千葉・埼玉・神奈川) HP: https://link-8.jp お問い合わせ: 03-6825-2464

神奈川県の物件の原状回復もLinKにご相談ください。横浜・川崎エリアに対応、内訳付きの見積もりを無料でお出しします。

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