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業界知識

賃貸物件で使えるリフォーム補助金・助成金2026年版|管理会社がオーナーに提案するための完全ガイド

吉野 博

株式会社LinK 代表 / 業界歴約11年 / 原状回復・リフォーム専門

「補助金の話をオーナーにしたいけど、自分でも制度をよく把握できていない」——そう感じている管理会社さん、多いのではないでしょうか。

2026年度は国交省・経産省・環境省の3省が連携した大型補助制度「住宅省エネ2026キャンペーン」が本格稼働します。賃貸物件のオーナーが省エネリフォームを行う際にも活用できるメニューが揃っており、うまく提案できれば、空室対策・設備更新・長期修繕コスト削減を同時に動かすきっかけになります。

この記事では、2026年2月時点の情報をベースに、賃貸物件で使える主要補助金の概要・申請の流れ・オーナーへの提案方法を、管理会社さんが現場で使える形にまとめました。制度の詳細や最新の申請期間は、各省庁の公式HPで必ず確認してください。


2026年度の補助金制度は何が変わったのか?

「住宅省エネキャンペーン」として3省連携が継続

2023年度に始まった住宅省エネキャンペーンは、2026年度も「住宅省エネ2026キャンペーン」として継続されます。国土交通省・経済産業省・環境省が連携する珍しい枠組みで、以下の3事業が柱です。

  • みらいエコ住宅2026事業(旧:子育てエコホーム支援事業 → 子育てグリーン住宅支援事業の後継)
  • 先進的窓リノベ2026事業(窓の断熱改修)
  • 給湯省エネ2026事業(高効率給湯器への交換)

2025年度と比べると、各事業の補助上限額が引き下げられています。一方でリフォーム(既存住宅改修)分野は拡充傾向にあり、オーナーが補助金を活用してリフォームしやすい構造になっています。

補助金額が「減った」ことの意味

先進的窓リノベは最大200万円→最大100万円に、みらいエコ住宅の新築補助は160万円→110万円に縮小されました。しかし既存住宅のリフォームに限れば、みらいエコ住宅2026の改修上限は旧制度(最大60万円)から最大100万円に拡充されています。空き家対策・ストック活用を重視する政策方針が反映されたと見てよいでしょう。


みらいエコ住宅2026事業——賃貸のリフォームで最大100万円

何が対象か

みらいエコ住宅2026事業(Me住宅2026)は、既存住宅の省エネ改修に対して補助金を交付する制度です。新築だけでなく、賃貸物件のオーナーが行う改修工事も対象になるケースがあります。

対象となる工事は8種類で、このうち①~③が必須条件として設定されています。

種別 主な工事内容
①開口部の断熱改修(必須) 内窓設置、窓・ドアの交換
②躯体の断熱改修(必須) 外壁・天井・床の断熱工事
③エコ住宅設備の設置(必須) 太陽熱利用システム、節水型トイレ等
④子育て対応改修 対面キッチン、収納拡充、防音内窓
⑤防災性向上改修 備蓄倉庫、開閉可能な天窓
⑥バリアフリー改修 手すり、スロープ、段差解消
⑦空気清浄機能付きエアコン設置 換気機能一体型
⑧リフォーム瑕疵保険等への加入

必須3工事を含む組み合わせでないと申請できない点に注意が必要です。窓交換だけ、設備交換だけでは要件を満たせません。

補助額の考え方

補助上限額は、改修前後の省エネ性能のギャップによって変わります。性能向上幅が大きいほど、上限額が高くなる仕組みです。

  • 上限40万円:省エネ基準適合レベルの改修
  • 上限60万円:ZEH水準相当の改修
  • 上限100万円:最高水準の断熱性能(断熱等性能等級5以上かつ一次エネルギー消費量等級6)を達成する改修

申請1件あたりの最低補助金額が5万円以上であることも条件です。賃貸の場合、1戸単位での申請になることが多く、規模感を事前に把握しておく必要があります。

賃貸オーナーが申請する際の注意点

みらいエコ住宅2026事業では、申請手続きの大部分を登録業者(リフォーム施工会社)が代行します。オーナーは業者を通じて書類に署名・捺印し、補助金交付後の振り込みを受け取る形です。

ただし、建物の所有者であることの証明(登記事項証明書等)が求められるため、管理会社から提案する場合はオーナーに書類取得の協力を依頼する必要があります。申請開始は2026年3月下旬〜4月頃が予定されています(2026年2月時点)。


先進的窓リノベ2026事業——窓交換・内窓設置で最大100万円

なぜ窓リフォームが補助金と相性がいいのか

窓の断熱性能は室内の快適性と光熱費に直結します。築年数の古い賃貸物件は、シングルガラスのアルミサッシが多く、断熱性能が極めて低い状態です。内窓(二重窓)を設置するだけで、冬の結露・夏の熱さが改善し、入居者の満足度が上がります。

先進的窓リノベ2026事業では、内窓設置・外窓交換・ガラス交換などが補助対象となります。2025年度の最大200万円から2026年度は最大100万円に引き下げられていますが、依然として住宅単体で使える補助金としては大型の部類です。

対象となる工事と申請の流れ

対象は既存住宅の窓(ガラス・サッシ)の断熱改修です。対象となる製品・仕様は事業事務局に登録された製品に限られるため、施工業者が対応機器を確認することが必要です。

工事のタイミングは、2025年11月28日以降に着手した工事が対象です。申請受付開始後、リフォーム業者が電子申請システムで手続きします。

予算規模は2026年度1,125億円で、人気の制度なので先着順になると予算が早期に締め切られる可能性があります。オーナーへの提案は早めが得策です。

東京都の上乗せ補助との組み合わせ

東京都では「既存住宅における省エネ改修促進事業(高断熱窓・ドア)」という独自補助金があり、国の先進的窓リノベ2026と併用できる場合があります。都内の物件では、国と都の両方を活用することで、負担を大幅に抑えたリフォームが可能です。

千葉・埼玉・神奈川でも各市区町村単位の省エネリフォーム補助金が存在するケースがあるため、物件の所在自治体を個別に確認する価値があります。


賃貸集合給湯省エネ2026事業——集合住宅のガス給湯器をエコ機器に

賃貸オーナー専用の給湯器補助制度

一般の戸建て向け「給湯省エネ2026事業」とは別に、**「賃貸集合給湯省エネ2026事業」**という賃貸集合住宅専用の補助制度があります。資源エネルギー庁が所管する制度で、賃貸オーナーが対象です。

既存の賃貸集合住宅において、エコジョーズ(高効率ガス給湯器)やエコワン(ハイブリッド給湯・暖房システム)等への交換を促進することが目的です。

補助額の目安

給湯省エネ2026事業(一般住宅向け)ではエコキュートで基本7万円・加算要件で最大10万円程度の補助が設定されています。賃貸集合住宅向けの補助額は対象機器・台数・物件の規模によって変わるため、事業事務局またはリフォーム業者に個別確認が必要です。

給湯器の交換はエアコン管理・給湯器の法定耐用年数と組み合わせて検討するのが効果的です。設備が耐用年数を超えている物件は、補助金を活用した早期交換で入居者トラブルのリスクを先手で潰せます。


各自治体の独自補助金——関東4都県の主要制度

東京都

東京都は独自の省エネ補助が充実しています。「既存住宅における省エネ改修促進事業」では高断熱窓・ドア改修に最大100万円の補助があり、国の先進的窓リノベ2026との併用が可能です。また集合住宅の断熱改修に対する補助も整備されており、都内の中古・築古マンション保有のオーナーには強い提案材料になります。

千葉・埼玉・神奈川

千葉県・埼玉県・神奈川県では、県単位の大型補助よりも市区町村単位の独自補助が実施されているケースが多いです。川崎市・横浜市では省エネリフォームへの助成金制度が継続されており、物件の所在地によって受けられる制度が大きく異なります。

管理している物件が複数の自治体にまたがる場合は、物件別に自治体窓口やホームページを確認するか、リフォーム業者に調査を依頼するのが現実的です。


管理会社からオーナーへの補助金提案——実践フロー

ステップ1:物件の状況を確認する

補助金申請には「物件の省エネ現状」の把握が起点になります。築年数・窓の種類(シングル/ペア/内窓有無)・給湯器の種類と交換履歴・断熱材の有無——これらを確認しておくと、どの補助制度に合致するか絞り込みやすくなります。

設備の耐用年数と照らし合わせながら提案すると、オーナーが「そろそろ替え時だから」と動いてくれやすくなります。設備の法定耐用年数一覧を参考にしてください。

ステップ2:リフォーム業者と補助金の組み合わせを試算する

補助金を活用したリフォームでは、登録業者(補助金対応の施工会社)を使うことが前提です。登録業者でないと申請できないため、施工依頼先の選定と補助金申請のセットで動く必要があります。

試算の段階でオーナーに見せる数字は「工事費合計」「補助金額」「自己負担額」「回収年数(光熱費削減効果を含む場合)」の4つを揃えると説得力が出ます。コスト最適化の視点と組み合わせると、空室コスト削減との連動提案ができます。

ステップ3:申請書類の準備をサポートする

みらいエコ住宅2026事業など、申請手続きはほぼリフォーム業者が行います。オーナーが用意するのは主に「建物の登記事項証明書」「口座情報」「工事同意書」などです。管理会社さんがこれらの書類手配をサポートするだけで、オーナーの動きが格段に早くなります。

申請期間には締め切りがある上、予算がなくなると受付終了になる制度もあります。「やるなら早めに」と背中を押してあげることが、実行率を上げるコツです。


補助金利用で失敗しないための注意点

着工前に申請・予約が必要な制度がある

多くの補助制度では、工事着工前に「交付申請」や「予約登録」が必要です。リフォームを終えてから「補助金を申請しよう」と思っても、すでに工事が完了していると対象外になるケースがあります。

管理会社さんが補助金を絡めたリフォームを提案する場合、「まず申請の準備から始めること」を最初に伝えてください。

補助金制度は年度ごとに変わる

本記事に記載した情報は2026年2月時点のものです。補助上限額・対象工事・申請期間は年度によって変更されます。詳細・最新情報は各制度の公式窓口で必ず確認してください。

  • みらいエコ住宅2026:国土交通省HP
  • 先進的窓リノベ2026:環境省HP
  • 給湯省エネ2026:資源エネルギー庁HP

管理組合の同意が必要な場合がある

区分所有のマンションで共有部分(外壁・共用廊下側の窓など)を改修する場合、管理組合の決議が必要になるケースがあります。賃貸オーナーが単独で申請できない工事内容もあるため、マンション管理規約と照らし合わせた確認が必要です。

専有部分(室内の窓・設備)のみのリフォームであれば、オーナー単独で対応できます。退去後の原状確認フローと組み合わせて、退去後の空き部屋のリフォームタイミングで補助金申請を進めるのが現実的です。


よくある質問

Q. 賃貸物件でも補助金は使えますか?

A. 使えます。みらいエコ住宅2026事業・先進的窓リノベ2026事業ともに、賃貸住宅の所有者(オーナー)による工事が対象です。ただし必須要件を満たす工事内容と登録業者による施工が前提になります。集合住宅の給湯器交換については「賃貸集合給湯省エネ2026事業」という専用制度があります。

Q. 管理会社が補助金申請を代行することはできますか?

A. 直接の申請代行は難しいです。みらいエコ住宅2026事業など多くの制度では、申請者は「建物所有者(オーナー)」であり、申請手続きを実際に行うのは「登録リフォーム業者」です。管理会社の役割は、オーナーへの情報提供・書類手配サポート・業者との調整窓口になることです。その役割は非常に重要で、管理会社が動くかどうかで補助金の活用率が大きく変わります。

Q. 補助金と原状回復は同時に申請できますか?

A. 退去後の原状回復と補助金対象のリフォームを同時施工することは可能です。ただし、補助金の対象は「性能向上を目的とした改修」であり、退去者の過失修繕(借主負担の原状回復)は補助対象外です。オーナー負担の設備更新・断熱改修の部分に補助金を充てる形になります。原状回復の費用負担区分を事前に整理しておくとスムーズです。


補助金対象の工事もLinKで対応可能です。原状回復と合わせた見積もりをお出しします。

退去後の原状回復のついでに、オーナーが補助金対象の省エネ改修を検討しているケースでも、協力会社ネットワーク(60社以上)を通じた段取りが可能です。空室対策のプチリノベアクセントウォールの活用と組み合わせることで、費用対効果の高い改修提案ができます。

まずはお気軽にご相談ください。


株式会社LinK / 代表取締役 吉野 博 原状回復・リフォーム・リノベーション 関東一都三県対応(東京・千葉・埼玉・神奈川) HP: https://link-8.jp お問い合わせ: 03-6825-2464

補助金対象の工事もLinKで対応可能です。原状回復と合わせた見積もりをお出しします。

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